会見でラクソン首相は、ベトナムはASEANで最も経済成長の速い国で、アジアでも存在感を高めているとして、ニュージーランドとベトナムの協力には大きな可能性があると述べました。

そのうえで、両国は、双方が関心を寄せる分野での協力をさらに深めるため、4つの合意に達したと明らかにしました。
(テープ)
「第1は、平和維持活動の訓練に関する合意です。これにより、両国の防衛機関の連携を強化し、国連の平和維持活動にともに貢献していきます。第2は、職業・技術教育に関する合意の延長と拡充であり、両国で変化する技能ニーズへの対応につなげます。第3は、農産物の市場アクセスに関する一連の合意です。ニュージーランド産の蜂蜜やシカ由来製品、それにベトナム産の切り花や切り葉の市場を広げます。第4は、「アジア・メガデルタ」イニシアチブと、ASEANの気候スマート農業への支援拡充です。これにより、農業の強靱性を高め、農家の収益向上を図るとともに、コメ生産に伴う排出量を50%削減することを目指します」

一方、トー・ラム書記長・国家主席は、両国は今回、多くの具体的かつ実質的な成果を上げたと述べました。

また、あらゆるレベルでの交流を強化するとともに、ハイレベルでの合意事項を具体的な成果につなげるため、実効性のある取り組みを進めることで一致したと明らかにしました。

さらに、両国の潜在力に見合うよう貿易・投資協力を大きく前進させ、二国間の貿易額を早期に30億ドルに引き上げる目標の達成に向け、環境整備を進めるとしました。
トー・ラム書記長・国家主席は、次のように述べました。

(テープ)
「農業・環境、科学技術分野の協力は重要な柱であり、両国の発展目標にも合致しています。こうした認識のもと、私たちはグリーン経済を推進し、温室効果ガスの排出削減や気候変動への適応を進めるとともに、農業と持続可能な発展の分野で協力モデルを構築していくことで一致しました。ベトナムは、メコンデルタで気候変動に適応した農業を進めるためのニュージーランドによる実質的で効果的な支援を高く評価しています。また、教育・人材育成、観光、人的交流の分野でも協力をさらに拡大し、新たな発展段階に必要な質の高い人材を育成するとともに、観光を通じて両国の人々の交流を深め、航空会社に両国を結ぶ直行便の早期開設を促していきます」

この機会に、トー・ラム書記長・国家主席とラクソン首相は、両国の関係省庁による協力文書の交換に立ち会いました。

文書には、ベトナム国防省とニュージーランド国防省、ニュージーランド国防軍による平和維持活動協力に関する実施取決め、ベトナム教育訓練省とニュージーランド教育省による教育協力に関する取決め、ベトナム農業環境省とニュージーランド第一次産業省による農業・環境分野の協力に関する覚書が含まれています。

このほか、両国の農業当局による市場アクセスに関する一連の合意や、「アジア・メガデルタ」イニシアチブとASEAN「気候スマート農業」イニシアチブへの資金供与に関する書簡も交換されました。