(左から)ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、アメリカのドナルド・トランプ大統領、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(写真:ロイター) |
アメリカのドナルド・トランプ大統領は12日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話で会談し、ウクライナの和平交渉を直ちに開始することで合意したと発表しました。アメリカとロシアの関係改善は、ウクライナを冷遇する形につながる可能性があるという見方も出ています。
トランプ大統領は、この会談について「長時間にわたる非常に生産的なものだった」と評価し、「ロシアとウクライナの紛争で多数の犠牲者が出ていることを止めたいという考えで一致した」と述べました。また、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以来冷え込んだ米ロ関係に対処するために、互いの国を訪問することでも合意したと明らかにしました。
ロシア大統領府、いわゆるクレムリンは会談が1時間半近く行われ、両首脳が「共に協力する時が来た」と合意したと発表しました。一方で、より慎重な姿勢を示し、プーチン大統領は「長期的な解決策は和平交渉を通じて達成できるという点でトランプ大統領と一致した」としたうえで、ウクライナにおける西側の影響という「紛争の根本原因を解決したい」と述べました。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、プーチン大統領がトランプ大統領をモスクワに招待したとも明らかにしました。
こうした米ロの接近は、ウクライナが自国の将来をめぐる交渉から排除されるのではないかという懸念を高めています。アメリカのピート・ヘグセス国防長官が12日、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟や国境を2014年以前に戻すことを否定したことも、ウクライナ側にとって打撃となりました。
トランプ大統領はプーチン大統領との会談後、「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に電話をかけ、会談の内容を伝える」と述べました。ゼレンスキー大統領はその後、トランプ大統領と「有意義な」電話会談を行い、米ロの会談詳細を「共有した」とコメントしました。トランプ大統領も、ゼレンスキー大統領が「プーチン大統領と同様に平和を望んでいる」としています。(AFP通信)

