共和党のトランプ候補=Today USA

(NHK) アメリカ大統領選挙に向けて、共和党のトランプ候補は、移民政策をめぐって演説し、メキシコとの国境に壁を築くなどと従来の主張を繰り返し、不法移民に対しては、強い姿勢で臨むことを強調しました。

共和党のトランプ候補は8月31日、西部アリゾナ州で移民政策をめぐって演説を行いました。

この中でトランプ氏は「まず第一にわれわれは国境に大きな壁を築く。そしてメキシコが費用を支払う。100%だ」と述べ、メキシコとの国境に壁を築き、メキシコ側に費用を負担させるという従来の過激な主張を繰り返しました。

また、国内に1100万人を超える不法移民について、トランプ氏は、強制送還する姿勢を示してきましたが、これについてトランプ氏は、特別チームを作って危険な犯罪歴を持つ不法移民を割り出したうえで速やかに強制送還する方針を示し「私が当選すれば初日に、200万人が強制送還されることになる」と述べました。

今回の演説では、トランプ氏は、これまでの強硬姿勢を軟化させるのではないかとも指摘されていましたが、不法移民に対して強い姿勢で臨むことを強調したものとなっています。

一方で、これに先だって行われたメキシコのペニャニエト大統領との会談では、トランプ氏は過激な言動を控えて、メキシコ側と協力して不法移民に対応する姿勢もアピールし、選挙戦でトランプ氏が劣勢に立たされる中、危機感の表れとも受け止められています。

トランプ氏が行った移民政策をめぐる演説について、会場にいたトランプ氏の支持者の女性は、「トランプ氏は、不法移民に対して弱腰になることもなく、非常に力強いものだった。彼ならアメリカを正しい方向に導いてくれるだろう」と述べ、従来の強硬な姿勢を示したトランプ氏の対応を評価しました。
一方、別の男性は、トランプ氏がメキシコの大統領と会談したことに触れ、「トランプ氏は周辺国とも協力し対応していけることを示した」と話していました。