カショギ氏殺害を裏付ける証拠が増えていることで国際世論の怒りを明確に言い表したのは自由主義世界のリーダーではなく、トルコ大統領でした。
トルコのエルドアン大統領は23日、同国議会で与党議員に対し、このように残酷な襲撃の真の立案者を隠ぺいすれば、「人間の良心を侮辱することになる」と語りました。その上で同大統領はカショギ氏の家族のために正義と十分な調査を訴えました。
これに対し、トランプ米大統領はエルドアン大統領ほど明確に批判しておらず、エルドアン大統領の演説について「サウジアラビアに非常に厳しかった」と述べています。こうした2人の対照的な姿勢は冷戦後の世界秩序の変化を如実に示しています。アメリカが価値の共有に基づいた外交政策を推し進めるのに伴い、世界における米国の優位性は薄らいでいます。
米国務省のキャリア外交官として大使などを務めたチャールズ・リース氏は「世界中で結果を出す米国の役割が1990年代から縮小したことは確かだ」とした上で、「中国の台頭やロシアのウクライナ侵攻、ロシアの欧州政治への介入を見れば分かる」と説明しました。
