トルコは2019年11月に暫定政権側と武器供与や軍事訓練についての軍事協定を結んでおり、軍事協力をさらに強化します。ただ、オクタイ副大統領は1日、暫定政権と戦闘状態にある民兵組織「リビア国民軍」(LNA)が撤退すれば、派兵しないこともあり得るとも指摘しています。
トルコのエルドアン大統領は議案の可決後に米国のトランプ大統領と電話でリビア情勢などを協議しました。ホワイトハウスによりますと、トランプ氏は「外国勢力がリビア情勢を複雑化させてきた」と指摘しました。慎重な対応を促したとみられます。エルドアン氏は8日にロシアのプーチン大統領と会談する予定で、リビア情勢も協議します。
一方、トルコがシラージュ暫定政権との協力を深める背景には、東地中海の天然ガス開発を巡る権益確保に向けた思惑もあります。ギリシャとキプロス、イスラエルの3カ国は2日、トルコを外した形で、天然ガスを欧州に送るための約1900キロにわたるパイプライン敷設計画に署名しました。エルドアン政権は国会での派兵議案採決を予定より1週間前倒しして2日に行っており、3カ国による計画の署名に対抗したものとみられます。
