写真:xinhua

先頃、全羅南道新安郡黒山島の北西沖65キロの西海(黄海)海上では、韓国の群山海洋警察署の巡視船の前方3キロに中国の刺し網漁船団が霧にかすんで見えました。漁船の操舵室の後方には中国の国旗・五星紅旗がはためいています。

中国漁船が韓国の排他的経済水域(EEZ)で操業するためには、韓国の海洋水産部(省に相当)が発行する事前漁業許可証が必要ですが、最近は偽の許可証を掲げるケースが増えています。これは明らかに取り締まりの対象となっています。

この海域の漁船取り締まりは木浦海洋警察署が担当していますが、先月16日に起きた旅客船「セウォル号」沈没事故で、 同署の警備艇20隻が全て事故現場に投入されているためです。関係者は「取り締まり業務はセウォル号事故で中断された。取り締まり船を下ろし、積極的に中国漁船の検問を行う余力は事実上ない」と説明しました。セウォル号事故のどさくさに紛れて、西海の漁場は中国漁船に占領されてしまいました。一部の漁船は昼夜を問わず領海を侵犯し、操業を続けています。

西海地方海洋警察庁は、平沢、泰安、保寧、群山、木浦、莞島などの沖合で中国漁船の取り締まりを行ってきた。同庁所属の警備艇79隻は通常、3交代で取り締まりを行っている。しかし、セウォル号事故で79隻のうち44隻が事故海域に投入された。残る35隻で広い海域をカバーし、交代制で中国漁船の取り締 まりを行うことは不可能だ。このため、海上で領海を守る程度の役割しか果たせません。
木浦海洋警察署所属の警備艇は全て事故海域に動員されました。

西海での中国漁船の取り締まりは、先月16日から事実上中断しています。西海地方海洋警察庁は先月15日から2泊3日の日程で中国漁船の特別取り締まりを実施しましたが、セウォル号事故を受け、1日で中断しました。4月16日から5月8日までの間、木浦海洋警察署による中国の違法操業漁船摘発件数はゼロです。2012年の同じ時期には28隻が拿捕されています。