避難民を乗せた車両  (写真:AP)

ウクライナのポロシェンコ大統領は、戦闘が続く東部から住民を安全に避難させるルート作りなどを進める方針を示し、東部で相次ぐ市民の犠牲を防げるのか注目されます。

ウクライナ大統領府によりますとポロシェンコ大統領は10日、戦闘が続くウクライナ東部で新たな犠牲者を出さないため、戦闘地域から住民を避難させる「人道回廊」と呼ばれるルートを設ける方針を示しました。

さらに、これに関連して輸送手段を確保すること、現地で不足している飲料水や食料、医薬品を住民に提供すること、避難後の宿泊施設を確保することを、関係する省庁に指示しました。

これは、今月2日にロシアが国連の安全保障理事会に提出した決議案で示した措置に、ウクライナとして一定の理解を示したものとみられます。

ロシアのラブロフ外相も10日、ドイツとポーランドの外相との会談後の記者会見で、「人道回廊の設置の表明を歓迎する」と述べ、ポロシェンコ大統領の姿勢を評価しました。

しかし、東部のドネツク州は10日、親ロシア派の武装集団の拠点になっている町で爆発があり子ども2人が死亡したと発表しており、今後、人道回廊の設置によって相次ぐ市民の犠牲を防げるのか注目されます。