ウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクでの小麦の収穫=AFP/TTXVN |
ロシア軍による封鎖でウクライナ南部の港から小麦などの農産物の輸出が滞っている問題で、ロシアとウクライナは13日、仲介役のトルコと国連を交えた4者で協議を行い、トルコ政府は、海上輸送の調整にあたる機関を設置することなどで一致したと明らかにしました。食料価格が世界的に高騰する中、供給の増加につながるかが焦点になります。
ロシアとウクライナは13日、ロシア軍による封鎖で黒海に面するウクライナ南部の港からの小麦などの農産物の輸出が滞っている問題をめぐって、仲介役のトルコと国連を交えた4者による実務者レベルの協議をトルコのイスタンブールで行いました。
協議のあとトルコのアカル国防相は、黒海の海上輸送の調整にあたる機関をイスタンブールに設置することや、航行の安全を確保する方針などで一致したと発表し「来週、合意文書に署名するためトルコで再び協議する」と明らかにしました。
またロシア国防省は「迅速で実効的な解決に向けたパッケージを提案した」とする声明を発表していて、農産物の輸出に向け、ロシアとウクライナとの間で前進があったとみられます。
小麦やトウモロコシ、それにヒマワリ油などの世界有数の輸出国であるウクライナからの輸出が滞り、世界で食料価格が高騰して食料危機への懸念が高まっているだけに、供給の増加につながるかが焦点になります。
一方、ウクライナ政府は12日、隣国ルーマニアとの間に流れるドナウ川沿いにある港から黒海を抜けて輸出するルートが稼働し始めたと発表しました。
ドナウ川河口近くの黒海にあるズミイヌイ島をロシアから奪還したことでこのルートでの航行が可能になり、農産物の輸出を月に50万トン増やせるとの見通しを明らかにしています。(NHK)

