行政の建物を占拠したデモ隊(写真:BBC)

(NHK) ウクライナ東部で、ロシア系住民によるデモ隊の一部が地元議会に続いて治安機関の建物を占拠したのに対して、暫定政権側は強制排除も辞さない構えを示すなど緊張が高まっています。

ウクライナ東部のドネツクで、7日抗議デモに参加していたロシア系住民の一部がウクライナ保安庁の支部が入る建物を占拠しました。デモ隊は6日にも地元議会の建物を占拠していて、7日周囲に有刺鉄線やバリケードが築かれるなか、州議会議員とは別に、市 の代表ら140人を集めて独自の議会を開きました。
そしてウクライナからの独立を示唆する「ドネツク人民共和国」の樹立を一方的に宣言し、来月11日までに共和国の樹立の賛否を問う住民投票を行うことを決議しました。
また「暫定政権からわれわれを守れるのはロシア軍からなる平和維持部隊だけだ」として、ロシアのプーチン大統領に対して、治安の確保に向けて必要に応じて部隊を派遣するよう要請しました。
地元メディアは、東部のルガンスクでも、ロシア系住民によるデモ隊が治安機関の建物を占拠して武器を奪ったと伝えていて、こうした事態を受けてウクライナの暫定政権は、ティモシェンコ元首相や内相を東部に派遣しました。
暫定政権のトゥルチノフ大統領代行は「ロシアによる第2段の特別作戦だ」と述べて、ロシアの関与を指摘したうえで、デモ隊の強制排除も辞さない構えを示すなど緊張が高まっています。