(NHK) ウクライナ東部では、ロシアとの国境に近いルガンスクで4月29日、親ロシア派が州政府の庁舎に押し入って占拠した際、警察はほとんど抵抗しませんでした。


ルガンスク市役所の占拠に参加した2人の男性(写真:Kienthuc.net)

また、東部の中心都市ドネツクで先月28日、暫定政権を支持する人たちが行ったデモ行進では、当初警察は警備していましたが、棒などを手にした親ロシア派の襲撃に立ち向かうことはなく、多くのデモ参加者がけがをしました。

こうした状況について、ウクライナ暫定政権のトゥルチノフ大統領代行は「ドネツク州とルガンスク州では、もはや警察や治安機関が市民を守る任務を果たさず無 力化している」と述べ、2つの州で暫定政権が治安機関を掌握できていないことを認めました。

また、トゥルチノフ大統領代行は、一部の治安機関は親ロシア派 を支援し、協力もしているという見方を示しました。

ウクライナ東部では、親ロシア派が今月、自治権の拡大を求める住民投票を強行する構えで、これを前に各 地で地方政府などの建物を占拠する活動を強めており、暫定政権側はこうした動きに歯止めをかけられない事態に陥っています。