(写真:AFP)


サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶し緊張が高まるなか、アメリカ政府の高官は、過激派組織IS=イスラミックステートに対する掃討作戦に、現時点では影響は見られないとする一方で、宗派対立が激しくなることに懸念を示しました。

サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶し緊張が高まるなか、アメリカのケリー国務長官は、連日、双方の外相らと繰り返し電話で会談し、緊張緩和や直接対話を行うことなどを促しています。
こうしたなか、ISに対する有志連合に参加する国々との調整役を担うマクガーク大統領特使が、5日、記者会見を開き、サウジアラビアとイランとの緊張の高まりについて、「現時点では対ISの掃討作戦に影響は見られない」と述べました。

その一方で、「宗派対立が激しくなることは極めて危険で、ISのような組織の思うつぼになる」と述べ、懸念を示しました。
アメリカにとってサウジアラビアは伝統的に同盟関係にありますが、外交関係の断絶のきっかけとなった、サウジアラビアがイスラム教シーア派の宗教指導者の死刑を執行したことについては、宗派対立を激化させるとして、アメリカは非難する姿勢を示していました。

一方で、サウジアラビアなどが強く懸念している、イランの弾道ミサイル開発について、アメリカ政府は近く関係企業に対する経済制裁を科す構えも見せており、サウジアラビアとイランとの外交のバランスに神経をとがらせています。