(NHK) 岸田外務大臣は、沖縄県の尖閣諸島周辺の海域で中国当局の船が領海侵入を繰り返すなど活動が活発化していることを受けて、9日午前10時すぎ、中国の程永華駐日大使を外務省に呼び出しました。

この中で、岸田大臣は「たび重なる抗議にもかかわらず、一方的に現場の緊張を高める行動を取っていることは断じて受け入れられない」として、強く抗議しました。


(写真:Kyodo/TTXVN)

そのうえで、岸田大臣は「中国側は一方的に現状を変更しようとしており、日中関係をめぐる状況は著しく悪化していると言わざるをえない。事態の収束には、中国側が一刻も早く公船を引き上げさせるしかない」と述べ、中国側の対応を強く求めました。

これに対し、程大使は、尖閣諸島について「中国固有の領土であり、中国の船舶が関連の海域で活動するのは当然のことだ」と述べ、従来の立場を改めて主張しました。

沖縄県の尖閣諸島周辺の海域では今月5日、中国海警局の船と漁船が、初めて同時に日本の領海に侵入したほか、8日昼すぎには、平成24年9月に日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、最も多い15隻の航行が確認されるなど、中国当局の船による活動が活発化しています。
日本政府が、中国側に抗議するのは9日で5日連続で、閣僚が抗議するのは初めてです。