席上、タン副首相は、貿易政策に関する専門的な研修や国際紛争解決における法務コンサルティング、貿易円滑化をはじめとする能力構築支援をWTOが引き続き行うよう要望しました。これにより、ベトナムが各種の国際協定やコミットメントを効果的に活用し、輸出の促進や高品質な投資の誘致、さらにはグローバルな競争力の強化につなげたい考えを示しました。

これに対しノードクイスト 事務局次長は、WTOとして今後もベトナムの国際経済統合のプロセスに寄り添い、ノウハウの共有や支援を継続していく姿勢を強調しました。当面の取り組みとして、今年11月に予定されているWTOにおけるベトナムの定期貿易政策審査(TPR)を連携して成功させることや、拡張情報技術協定(ITA2)に関連する活動を含む技術支援プログラムを実施していく考えを示しました。また、開発のための投資円滑化協定(IFD)への参加について、ベトナム側で検討・研究を進めるよう呼びかけました。

同日、タン副首相は世界経済フォーラム(WEF)のアンドレ・ホフマン共同議長と面会しました。
席上、タン副首相は、WEFに対し、官民連携を促進し、ベトナム政府と世界トップクラスの企業や投資家をつなぐ役割を引き続き果たすよう求めるとともに、ベトナムとの協力関係を拡大・格上げすることを提案しました。さらに、2026年から2030年までの「ベトナム・WEF協力プログラム」の策定に注力することを要望し、科学技術、イノベーション、現代的な金融エコシステムの構築などを優先分野として挙げました。また、ベトナムで開催される「秋季経済フォーラム」を、WEFの会議エコシステムにおける年次イベントとして位置づけることについても検討を要請しました。