写真影響:AFP

(Kumanichi.com) 14日午後9時26分ごろ、益城町で震度7、熊本市などで震度6を観測した地震で、県警は15日午前、建物の倒壊などによる両市町の9人の死亡を確認したと発表しました。県災害対策本部によりますと、午前6時現在、県内の負傷者は少なくとも860人で、うち53人が重傷しました。505カ所の避難所に、約4万4400人が避難しました。

最も被害の大きい益城町では、県警と消防、自衛隊が被災者の救出作業を徹夜で続けました。15日午前7時から10時すぎまで、380人体制で家屋被害の大きかった地域をローラー捜索しました。救助要請を受けて捜索した33カ所を含め、新たな行方不明者の情報はありませんでした。被害状況の確認を急いでいます。

県内は余震とみられる強い地震が続き、15日午前0時3分ごろには震度6強を観測しました。気象庁によりますと、同日午前9時までに震度1以上の余震を120回観測しました。今後も激しい揺れを伴う余震への警戒を呼び掛けています。

蒲島郁夫知事は同日午前8時すぎから、首相官邸の安倍晋三首相らとのテレビ会議に臨み、被害状況を報告しました。「今後、時間の経過に伴って被害拡大が懸念される」と述べ、国に激甚災害の早期指定など全面支援を求めました。

首相は、官邸で記者団に「住民の安全を第一に救命、救出、救助に総力を挙げて取り組んでいく」と述べました。政府は松本文明内閣府副大臣を団長とする調査団を派遣し、支援態勢を強化しました。気象庁は今回の地震を「平成28年(2016年)熊本地震」と命名しました。

県警によりますと、死亡が確認された9人のうち、8人は倒壊家屋の下敷きになり、1人は自宅内で転倒して亡くなりました。

JR九州は15日、九州新幹線の全区間で始発から運転を見合わせたほか、在来線も運休しました。県内の九州自動車道には路面の陥没や隆起が多数発生し、南関インターチェンジ以南が通行止めました。一般道にも陥没などが生じ、渋滞も発生しました。

両市町などでは停電や断水、ガスの供給停止が続いており、多くの小中高校が15日の休校を決めました。スーパーマーケットなどの休業や週末のイベント中止も相次ぎました。熊本市中央区の熊本城は石垣が7カ所崩落したほか、天守閣の瓦がはがれ落ちました。