6月16日、ジョー・コックス女史の冥福を祈る式典=EPA/TTXVN



(NHK) EU=ヨーロッパ連合からの離脱の賛否を問う国民投票を来週に控えたイギリスで、EU残留を呼びかけていた下院議員が、路上で男に銃で撃たれるなどして死亡した事件について、警察は、殺人の疑いで逮捕した男が、極右思想の影響を受けて犯行に及んだ可能性もあるとして、調べを進めています。

この事件は、イギリス中部のウエストヨークシャー州で16日、ジョー・コックス下院議員が路上で銃で撃たれるなどして死亡したもので、警察は52歳の男を逮捕し、殺人の疑いで調べています。
地元の警察は17日、捜査の進展について発表し、事件は男の単独の犯行とみられ、初めからコックス議員を狙っていた可能性が高いと説明しました。また、男が極右思想の影響を受けて犯行に及んだ可能性もあるとして、動機について慎重に捜査を進めるほか、男が精神的な病気を抱えていたかどうかについても調べる方針を示しました。
コックス議員は、来週行われるEUからの離脱の賛否を問う国民投票で、EUへの残留を訴えていた1人ですが、警察は今回の事件が国民投票と関連があるかどうかについては明らかにしませんでした。
イギリスでは国民投票を来週に控え、激しい論戦が繰り広げられていましたが、事件を受けて、18日も離脱派と残留派の双方の団体は運動を中断することにしていて、国民投票に大きな影響を与えています。