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バルニエ氏は英国を除くEU加盟27カ国の代表との会合後、「時間は刻々と過ぎてゆく。残り時間が少ないことを心配している」と記者団に語りました。EUと英国は、離脱後の移行期間を含めた離脱条約の合意期限を今年10月としています。
EU首脳はこれまで、英国のメイ首相に対して離脱方針の詳細を明確にするよう求めてきましたが、首相は与党・保守党内の対立で明確な方針を打ち出せないでいました。
メイ首相は今週2日、EU離脱後のEUとの関係について演説する予定です。ただ、トゥスクEU大統領は、これまで浮上しているイギリス政府の構想は「全くの幻想だ」と批判しています。
これについて問われると、バルニエ氏は同感だとし、「EU側が(英国の)えり好みを受け入れると考えるのは幻想」と語りました。
バルニエ氏はまた、EU離脱後も数年にわたり企業の事業環境が維持されることは確実ではないとも警告しました。他の分野の交渉でも進展がないとし、イギリスのデービスEU離脱担当相と緊急に協議する用意があると明らかにしました。
EUは28日に離脱条約の最初の草案を公表します。草案は欧州委員会で承認される見通しです。当局者によりますと、草案にはイギリスに対する多くの制限が盛り込まれています。離脱条約の履行を欧州裁判所が管轄する点、英領北アイルランドでのEU規制の存続などがイギリスとの交渉で争点となります。

