協定案が否決されれば英政府はEU離脱の延期を求めるのではないかとの見方もあるが、英政府はこれを否定しました。

協定案の採決は先月行われる予定でしたが、下院で与野党の反発を受け先送りされました。メイ首相は協定案への支持を得るため、いまも与野党議員の説得を試みていますが、イギリスが今年3月29日に合意のないままEUを離脱する懸念が高まっています。

メイ首相はブレグジット協定の中でも最も激しい議論を呼んでいる北アイルランドに関する事項について、EUからさらなる確約を得ることを約束し、ここ数日EUの各首脳と協議してきました。

メイ首相の報道官は、「確約を得るための協議は進行中だ」と述べ、メイ首相は来週の採決までに議員らに提示できる内容を得ることを望んでいると付け加えました。

EU外交筋はAFPに対し、「英議会で協定案が否決されれば、メイ首相は離脱の延期を求めてくると確信している」と語りました。しかしメイ首相の報道官は「欧州連合にその問題を議論している人たちがいるが、それは英政府の立場ではない」と述べて否定しました。

一方、英下院では8日、合意なき離脱の場合に政府の徴税権限を制限する財政法改正案が超党派の賛成多数で可決されました。合意なき離脱を避けるよう圧力をかけるためですが、英首相官邸は財政法改正案の採決に先立ち、財政法改正は望ましいものではありませんが、大きな障害にはならないとの見方を示していました。