22日、欧州警察機関(ユーロポール)のロブ・ウェインライト長官は英国が欧州連合(EU)を離脱した場合、武装攻撃や組織犯罪から市民を守ることが、今よりも難しくなるだろうとの見方を示しました。ウェインライト氏は、6月に実施される英国の国民投票でEU離脱が支持された場合、英国との情報共有のあり方を変えねばならないと述べました。


(写真:ローター)

EU離脱を主張する英国のダンカン・スミス雇用・年金相は週末に、EUに残ればパリ攻撃事件に似た出来事が起きるリスクが高まると発言しています。ウェインライト氏は、英国はパスポートなしでEU内の自由な行き来を可能にするシェンゲン協定に加盟しておらず、国境管理を強化する権利は既にあると主張しました。

一方で、英国の警察は欧州のテロ対策や諜報活動によって得た情報の共有のためのプログラムを構築する上で主導的な役割を果たしてきたとも指摘しました。もし英国がEUを離脱した場合は「別の移民・ビザ政策を選択することもできる」としつつ「どんな国境政策もかいくぐることができる秘密の犯罪ネットワークが密入国を手引きしています。残留・離脱のどちらを選択しても、英国はこうした組織に対して依然としてぜい弱であり続ける」と述べました。

ウェインライト氏は組織犯罪を取り締まる英国の重大組織犯罪庁(SOCA)で長官を務めたこともあります。