(写真:AFP/TTXVN)

今回の進展は、離脱協議が難航するなか苦境に立たされていたメイ氏にとって大きな成果です。合意が成立しない場合の協議決裂を懸念していたEU側交渉団にとっても、安堵(あんど)をもたらす結果となりました。

メイ首相は会見で、「ここに至るまでには双方の譲歩が必要だった」と言及しました。「現在公表されている共同報告書はイギリス全体の最善の利益にかなうものであると信じる」と述べました。

今回合意に達したのは、EU離脱に際してのイギリスの「手切れ金」、イギリス内に住むEU市民の離脱後の権利、アイルランド国境をめぐる問題の3点です。EU側は6カ月ほど前に離脱交渉が始まった際、この3点に関し「十分な進展」があるまでは、イギリスとの将来の通商関係についていかなる協議も容認しない姿勢を示していました。

最も解決が難しかったのはアイルランド問題です。英領北アイルランドとアイルランド間の国境の非軍事化は、長年の北アイルランド紛争を終結させた1998年の和平合意で鍵となった要素でした。

現在は国境検問所が廃止されており、アイルランド島内を自由に移動できます。

しかしイギリスのEU離脱が決定したことを受け、北アイルランドがEUを離脱する一方、アイルランドはEU域内に残る見通しとなり、国境管理が厳格な「ハードボーダー」への回帰の可能性が浮上していました。