ベルギー、ブリュッセルでの欧州連合(EU)首脳会議に出席していたイギリスのテリーザ・メイ首相は14日、EU離脱(ブレグジット)協定案の議会採決に向けた成果を得られないまま会議日程を終えました。だが同首相は、協定案の国内承認を後押しする追加の「確約」をEU側の首脳らから引き出すため、議論を続けると明言しました。

首脳らは会議の合間、イギリス下院での協定案可決を目指すメイ首相の「曖昧」戦略にいら立ちを示し、合意内容の再交渉はしないと改めて強調しました。

メイ首相は明確な拒絶を受けながらも平然とロンドンに戻り、下院での協定案採決に向けた計画を再開しました。採決はもともと今週予定されていましたが、与党・保守党議員多数の反発を受けて断念したばかりということです。首相は「まだやるべきことがある。英議会の協定案承認に必要なさらなる確約をどう得るか、今後数日で議論する」と述べました。

メイ首相の言う「議論」が、具体的にどのような話し合いの場を指しているのかは明らかではないということです。

メイ首相は、イギリスがEUの関税同盟に無期限にとどまることにはならないという「法的・政治的な確認」を得たい考えです。一方、EU側が発表した国境問題をめぐる声明からは、初期の草案に盛り込まれていた「(EUは)何らかのさらなる確認を提供できるか検討する用意がある」との条項が削除されました。

ドナルド・トゥスクEU大統領は「私にはさらなる交渉を開催する権限はない」と言明しました。「離脱協定をめぐるいかなる種類の交渉の再開も排除しなければならない。だが、われわれはブリュッセルにいるし、私はいつでも喜んでメイ首相を手伝う」と述べました。