離脱をめぐり、ジョンソン首相が、EUとすでに合意している離脱協定案について再交渉する必要があるという立場を説明したのに対し、ユンケル委員長は、受け入れられないという考えを改めて示しました。

両者の発表によりますと、電話会談のなかでジョンソン首相は、ユンケル委員長に対し、離脱期限の10月末までにEUと合意したうえで離脱することを望んでいるものの、離脱の条件などを定めた協定案を再交渉する必要があることを説明したということです。

その理由として、ジョンソン首相は協定案がイギリス議会で3回にわたって否決されていることから、議会で特に問題視されている北アイルランドの国境管理をめぐる条項を削除する必要があるという考えを伝えました。

これに対し、ユンケル委員長は、双方の間で合意している現在の案が最善で、唯一可能な合意であるという立場を改めて示しました。

一方で、貿易など離脱後の双方の関係については、今後、協議に応じる用意があると伝えたということです。

ジョンソン首相は、EUと合意できなければ、10月末には、合意のないまま離脱することも辞さない強硬な姿勢を、就任後も繰り返し示していますが、EU側との隔たりが大きいだけに、今後、どのような戦略でEUとの交渉に臨むのか注目されています。