(写真:AFP/TTXVN)

エルサレムの南約40キロにある入植地グッシュ・エツィオンです。高級住宅地のような街並みを、イスラエル軍が守ります。主婦のアダスさん(33)は「子供の安全を常に気にかけている」。5年前、ここの学校に通う少年3人が殺害される事件があったためです。

その後、報復とみられるパレスチナ人少年の殺害事件も発生しました。ネタニヤフ政権は、イスラム原理主義組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザを攻撃し、死者約2200人を出す衝突に発展しました。

入植地は、ネタニヤフ氏が連立を組む極右やユダヤ教政党の支持基盤です。衝突に至る経緯には、入植者への攻撃に容赦はしない-との意志がにじんでいます。

一方でアダスさんは、かつてパレスチナとの2国家共存を否定しながら、発言を撤回するなどしたネタニヤフ氏を「信用できない」とも語ります。対パレスチナ強硬派のネタニヤフ氏にさえ満足しない入植者の歓心を買うため、政権の強硬姿勢に拍車がかかる構図が、ここにあります。同氏の右派連立政権が続く限り、入植の縮小は考えにくいです。