エジプトで、民主化運動「アラブの春」によって退陣に追い込まれたムバラク元大統領に、事実上の無罪判決が出されたことについて、検察は判決を不服として上訴することを決めました。
ムバラク元大統領は、「アラブの春」と呼ばれた民主化運動での反政府デモによって、2011年に辞任に追い込まれたあと、デモ参加者の殺害を指示した罪などに問われましたが、エジプトの裁判所は先月29日、事実上の無罪判決を言い渡しました。
これに対し、エジプトの検事総長は2日、声明を出し、最高裁判所にあたる破棄院に上訴することを決め、具体的な手続きに入ったことを明らかにしました。上訴を決めた理由について、検察の報道官はNHKの取材に対し、「判決に法律上の不備がある」としていて、裁判所による法律の適用や証拠の採用に誤りがあったと主張するものとみられます。
