チェコ大統領選の決選投票は28日開票が行われ、フィアラ政権に近い元北大西洋条約機構(NATO)高官のペトル・パベル氏(61)が、野党「ANO2011」を率いるアンドレイ・バビシュ前首相(68)を破り、勝利しました。チェコ統計局によりますと、開票率99%超の段階で、パベル氏の得票率は約58%となりました。
物価高騰の中でも、ロシアが侵攻したウクライナ支援を進める現政権に近いパベル氏が支持を集めました。パベル氏は、支持者らに対して「大統領選を通じて分断された社会を修復する」と述べ、勝利宣言しました。
チェコはNATOとEU=欧州連合の加盟国です。NATO軍事委員会の議長を務めたパベル氏は「チェコに秩序と平穏を取り戻そう」とのスローガンを掲げ選挙戦を展開しました。
バビシュ氏は、元軍人のパベル氏が国を戦争に巻き込むなどと主張します。国益のために闘うと訴え、経済発展の恩恵を受けられていない層などから支持を受けています。
8候補で争われた13、14日の大統領選では約35%を獲得したパベル氏が首位となり、僅差でバビシュ氏が2位です。当選に必要な過半数に届かず、決選投票にもつれ込みました。
チェコでは首相が政策を主導し、大統領の権限は限定的です。(日本経済新聞)
