
(NHK)過激派組織IS=イスラミックステートがメソポタミア文明の貴重な文化財を破壊したとしていることについ て、ユネスコ=国連教育科学文化機関は「文化的な悲劇にとどまらず、安全保障に関わる問題だ」として、強く非難しました。国連の安全保障理事会は、近くこ の問題に関する緊急会合を招集する方針です。
過激派組織ISは、紀元前7世紀ごろまで栄えたアッシリアの時代に作られたメソポタミア文明の文化財を破壊したとする映像をインターネット上に公開し、破壊行為が行われたのは、イラク北部のモスルにある博物館やすぐ近くのニネヴェ遺跡とみられています。
これについて、ユネスコのボコバ事務局長は27日、パリのユネスコ本部で記者会見し、「文化的な悲劇にとどまらず、安全保障に関わる問題だ」と述べたうえで、文化を滅ぼす行為は戦争犯罪だとして国際社会が強く非難すべきだと訴えました。
そのうえで、国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長が、近く国連の安全保障理事会で、この問題に関する緊急会合を招集する方針であることを明らかにしました。
また、ボコバ事務局長は、ISなどの過激派組織の資金につながる文化財の違法な取り引きの摘発を強化するために、捜査機関だけでなく博物館やオークション会社など幅広く関係機関と連携する組織を立ち上げる考えを示しました。
一方、フランスのオランド大統領も訪問先のフィリピンで記者団に対し、「文化遺産の破壊は文化を伝えようとするすべての人たちへの破壊行為だ」と述べて、強く非難しました。
