市場では、ECBが30日に開催する理事会で金利を据え置くとの見方が大勢。投資家はECB声明とラガルド総裁の記者会見から、ユーロ圏経済の見通しや適切な政策対応についてどのような示唆が得られるかを見極める構えです。
市場が現在織り込むECBが今週25ベーシスポイント(bp)の利上げを行う確率は約20%です。6月の理事会までには約75%の確率で利上げに踏み切るとみており、7月理事会までに少なくとも1回、場合によっては2回の利上げが行われると予想しています。
MFSインベストメント・マネジメントの債券ポートフォリオマネージャー、アナリサ・ピアッツァ氏は「ECBが6月理事会は『ライブ』だと示唆すれば、短期ゾーンの利回りは上昇する可能性があります。ただ、より慎重なトーンとなる公算が大きく、市場の追加的な金融引き締めの織り込みは限定的にとどまるだろう」と指摘。金融環境が既に引き締まり、成長懸念も高まっていることから、「ECBが短期的に複数回の利上げ期待を高める可能性は低い」と述べました。
ECBの政策金利見通しに敏感な独2年債利回りは2.56%と横ばいで推移しました。
ユーロ圏の指標金利であるドイツの10年債利回りは小幅上昇し、3.024%となりました。
イタリア2年債利回りも横ばいの2.794%です。イタリア10年債利回りは2bp上昇の3.837%となりました。
市場はECB理事会に加え、週内に予定される他の主要中銀の動向にも注目しました。日銀は28日、米連邦準備理事会(FRB)は29日、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は30日に金融政策決定を発表します。(ロイター)
