(NHK)長崎市の平和公園で行われたことしの平和祈念式典には、被爆者や遺族などおよそ5600人のほか、海外から53の国と地域の代表が参列しました。
はじめにこの1年間に亡くなった人や新たに死亡が確認された人、合わせて3487人の名前が書き加えられた17万2230人の原爆死没者名簿が奉安箱に納められました。


(写真:Kyodo)


そして、原爆が投下された午前11時2分に合わせて平和の鐘が打ち鳴らされ、原爆で亡くなった人たちに黙とうをささげました。
長崎市の田上市長は、平和宣言の中で、現職のアメリカ大統領として初めて広島を訪問したオバマ大統領について、「その行動によって、自分の目と、耳と、心で感じることの大切さを世界に示しました」と述べました。

そのうえで、「事実を知ることが核兵器のない未来を考えるスタートラインです」と述べ、核保有国の首脳らに被爆地への訪問を要請しました。さらに、核兵器は「人間を壊す残酷な兵器だ」として核兵器のない世界に向け各国が英知を結集するよう呼びかけるとともに、日本政府に対しては、「核兵器の廃絶を訴えながらも一方では、核抑止力に依存する立場を取っている」と述べ、核抑止力に頼らない安全保障の枠組みを検討するなど唯一の被爆国としてリーダーシップを発揮するよう求めました。

安倍総理大臣はあいさつで、「核兵器国と非核兵器国の双方に協力を求め、世界の指導者や若者に被爆の悲惨な実態に触れてもらうことにより、『核兵器のない世界』に向け努力を積み重ねてまいります」と述べました。