パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は国連総会で演説し、パレスチナ国家の樹立に向けて、イスラエルが占領を終わらせる期限を決めるよう求める決議案を安全保障理事会に提出する意向を表明しました。
パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は26日、国連総会で演説し、ガザ地区で2100人以上が死 亡したイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘について、「われわれは忘れも許しもしない。戦争犯罪者が罰を逃れることを認めない」と述べ、イスラエルを強い表現で非難しました。
さらに、ことし4月にイスラエルとの和平交渉が決裂したことについて、「問題の本質や核心と関係ない交渉の繰り返しに戻ることは不可能だ」と述べ、イスラエルに対する不信感を強調しました。
そのうえで、「これまでの交渉の欠陥を補うため、イスラエルによる占領の期限を決めることを目指す」と述べました。
具体的には、パレスチナ国家の樹立に向けて、占領されている東エルサレムとヨルダン川西岸からイスラエルが撤退する期限を示した工程表を作り、将来の国境線を画定させる交渉を始めることを求める決議案を安全保障理事会に提出する意向を表明しました。
これについて、パレスチナの有識者からは、アッバス議長が、主にアメリカを仲介としたイスラエルとの交渉に見切りをつけ、国連など国際機関を通じた新たな戦略にかじを切ったものだとの見方が出ています。
