国連事務総長の副報道官 (写真: Virakesari.ik)

決裂のおそれが出ているイスラエルとパレスチナの中東和平交渉を巡り、仲介役を務めてきたアメリカのケリー国務長官は譲歩を示さない両者の対応を受けて、このまま仲介努力を続けるかどうかを再検討する考えを示し双方を強くけん制しました。

中東和平交渉は、イスラエルが交渉再開の際に約束した国内の刑務所に収監しているパレスチナ人の釈放を見送ったことへの対抗措置として、パレスチナ側がこれまで控えてきた15の国際条約への加盟申請に踏み切ったことで決裂のおそれが出ています。

両者が譲歩を示さないなかで、これまで異例の頻度で現地を訪れるなど、積極的に仲介に当たってきたアメリカのケリー国務長官は4日、訪問先のモロッコで「ア メリカが費やす時間や努力には限りがある。現実を直視して、対応を検討する」と述べました。

パレスチナによる国際条約への加盟申請は将来的に「イスラエルによる戦争犯罪を訴える」ことを見据えたもので、イスラエルはこれに反発して制裁を検討していると伝えられるなど、両者の対立は深まる一方です。

交渉期限が今月末に迫るなかで、ケリー長官が仲介をやめれば和平交渉は崩壊するおそれもあり、中東和平交渉は重大な局面を迎えています。

こうした中、ファルハン・ハク国連報道官はイスラエルとパレスチナに対し、自制するよう要請しました。