(NHK)中国の習近平国家主席は、5日夜、安倍総理大臣との首脳会談で、日中関係について、「時に複雑な要素に妨害されて、ぜい弱な一面も突出している。一日も早く正常な発展の軌道に戻すよう努力しなければならない」と述べました。


(写真:AFP/TTXVN)


また、南シナ海の問題について、日本に慎重な言動を求めたものの厳しい言い回しは避け、東シナ海を巡っても、「ともに、地域の平和と安定を維持するために、対話と協議によって問題を適切に扱うべきだ」と述べました。背景には、国際社会が注目したサミットに合わせて行った首脳会談で、日本への姿勢を際立たせれば、議長国としてのふるまいに批判が出ることへの懸念があったのではないかという指摘も出ています。

一方で、中国は、南シナ海をめぐる国際的な仲裁裁判で、ことし7月中国の主張には法的根拠がないという判断が示され、外交を取り巻く環境が厳しくなっているほか、経済が減速傾向となるなか、日本との経済交流の強化はプラスになるという見方もあります。このため、議長国としてサミットの成功を強調した習近平指導部が、今後、日本に対する姿勢を柔軟化させるかどうかが焦点です。