中国外務省の汪文斌報道官(写真:EP)

中国外務省の汪文斌報道官は13日の定例記者会見で、米気球の領空飛来は違法だと主張しました。中国は専門的、自制的に対処したといいます。

これらの気球が、軍事用あるいは偵察目的との特定はしませんでした。

米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は「中国領空に米国の偵察機はない。米政府がその他の航空機を中国領空に飛行させているということも承知していない」と述べ、中国の主張を否定しました。

中国が領有権を主張する南シナ海や台湾の上空に米航空機を飛行させているかという質問には、明確な回答を控えました。

NSCのワトソン報道官は声明で、中国が軍の情報収集活動と関係のある偵察気球プログラムでアメリカのほか、5大陸にまたがる40カ国以上の主権を侵害していると批判しました。

中国は米上空に飛来した偵察気球について「気象研究用」と偽の主張を繰り返し、アメリカや他国の領空侵犯について「納得できる説明を全くできていない」と断じました。米気球に関する今回の主張は「ダメージを最小化する」試みでしかないとしました。

米軍は4日に中国の偵察気球をサウスカロライナ州沖で撃墜しました。10日にはアラスカ州沖、11日にはカナダの北部ユーコン準州上空で飛行物体が撃ち落とされています。米軍はまた、アメリカとカナダの国境にあるヒューロン湖上空で12日に八角形の構造をした飛行物体を撃墜しました。

カービー氏は、10日以降に撃墜された3つの飛行物体が何でありますか、まだ、特定できていないと説明しました。2万─4万フィートの高度で飛行する物体は地上の人々に脅威にはなりませんが、民間航空機に危険をもたらすとの判断があったほか、監視活動を行っている可能性を否定できなかったとしました。

空域を一段と緊密に監視していることも、飛行物体の発見が増えている一因だとしました。残骸が回収されれば「多くのことが分かるだろう」としました。(ロイター)