(写真:ロイター) |
米国は現在核弾頭を3750発保有し、そのうち1389発を実戦配備しています。それに比べればまだずっと少ないものの、昨年時点で30年までに400発としていた見積もりが大きく上方修正されました。
報告書は、中国による台湾への圧力が高まり続けている点に改めて懸念を示したほか、中国の化学・生物兵器開発、軍事技術の進歩にも言及しました。ただ特に強調したのは、核戦力の増強です。「向こう10年で中国は核戦力の最新化、多様化と拡大を目指している」といいます。
米政府は、米国とロシアの新たな核軍縮条約の枠組みに中国も参加するよう繰り返し呼び掛けています。一方中国側は、自国の核戦力は米ロ両国と比較にならないほど小さいと主張し、対話する用意はありますが、それは米国が中国並みに核保有を減らした場合に限ると表明しています。
米シンクタンク「軍備管理協会」のエグゼクティブディレクター、ダリル・キンボール氏は「中国がこの米国の見積もりに沿った動きをするかどうかは、米国の政策と行動に大きな影響を与える。中国がこうした水準まで核戦力を引き上げる可能性こそが、核戦争リスクを減らすための二国間ないし多国間の実際的な協議が緊急に必要なことを浮き彫りにしている」と指摘しました。(ロイター)

