オーストラリアのウォン外相=Bloomberg

中国外務省によりますと、会談で王毅外相はオーストラリアとの関係が一時悪化したことを念頭に「過去10年間、両国関係は波乱万丈で、私たちに教訓を残した」と指摘したうえで、「意思疎通を強化し、世界の平和と発展のためにより多くの貢献をしたい」と今後の関係改善に意欲を示しました。

これに対し、ウォン外相は「包括的な戦略パートナーシップの安定的発展を推進し、両国の国民に幸せをもたらす」と応じたということです。
両国は、政府間の対話を回復するほか、経済や貿易、科学技術など各分野の協力を推進することで合意したとしています。
一方、ロイター通信によりますと、ウォン外相は王毅外相に対し、中国によるオーストラリア産ワインへの制裁関税をめぐり、「ワイン輸出を含む両国間の貿易の進展を歓迎し、立ちはだかる問題の解決を期待している」と述べたということです。
また、AP通信によりますと、ウォン氏は、オーストラリア国籍の作家・楊軍氏が中国でスパイ罪に問われ、執行猶予付きの死刑判決を受けた問題についても言及し、「オーストラリア国民は、この判決に衝撃を受けている」としたうえで、「楊氏への擁護活動から手を引くつもりはない」と述べたということです。
中国の外相がオーストラリアを訪問するのは7年ぶりで関係改善を印象付ける会談となりましたが、両国間の課題について前進があったかどうかは明らかにされていません。(TBSテレビ)