ベトナム中部ファンラン・タップチャムの中心部から約12キロメートルに位置するミーギエップ村は、ディン川のほとりに佇むのどかな村です。何世代にもわたり、カインホア省に住むチャム族の人々によって織物の技術が受け継がれ、大切に守られてきました。

ミーギエップ村の大きな魅力は、伝統的な手織りの技術が昔のまま保存されている点にあります。住民たちは日々、木製の織機に向かい、しなやかな手つきで杼を走らせています。民族衣装やヘッドスカーフ、帯、日用品から、宗教儀礼や祭り、結婚式で用いられる製品に至るまで、すべての品々がチャム族の職人たちの巧みな手仕事によって織り上げられています。

ミーギエップ・チャム族錦織協同組合の組合員であるルー・ティ・エムさんは、かつてチャム族の織物が黒と白の2色が主流でしたが、現在ではより多くの色が組み合わされ、豊かな色彩表現が可能になっていると説明します。
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「スカーフは高齢の方や、息子や娘が結婚したばかりの家庭で使われます。家庭の用事がない限り、毎日機織りをしています。現在ではチャム族の人々からの注文は少なくなりましたが、観光客がたくさん購入してくれます。1つの製品を完成させるには約5日かかります」

ミーギエップ村の織物にあしらわれる模様は、灯籠の神やシヴァ神、天の竜など、高い文化的な価値を持つ古くからの象徴が中心となっています。また、地元のチャム族の人々は、ひし形模様やつる植物、ウメの花、4弁の花など、30種類近くの伝統的な文様を守り続けています。花びらやつる、葉の芽などは、柔らかくしなやかな幾何学模様へと昇華されています。

同協同組合の組合員であるラム・ティ・ミンさんは、一般的な模様を織るだけでなく、後世に技術を継承するため、古くからの模様を探し出して復元・研究を行っていると話します。
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「職人の一部は、忘れ去られていた古の模様を探求し、復元に成功しました。これらは帯の制作に使われる非常に貴重なものです。ベテラン職人は高齢化が進んでおり、このような文様を把握している職人はごくわずかとなっています」

この貴重な価値を保存するため、ミーギエップ・チャム族錦織協同組合には70人の組合員が参加し、伝統的な手織り製品の共同生産に取り組んでいます。現在、同工芸村では約400世帯が織物業を維持しています。将来に向けた村の保存と発展のため、住民たちは市場のニーズに合わせてデザインの改善を重ねています。これと並行して、地方も工芸村を支援し、国内外のファッション企業との連携を通じて市場の拡大と製品価値の向上を図っています。