各集落に至るまでのコンクリート舗装された道路、各家庭に届く電気、そして森の木々の下で青々と育つ薬草園。これらは、かつて長年にわたり貧困に直面してきた国境の地、トゥールム村において、力強い変革と、少数民族コミュニティがより良い生活を目指して向上しようとする強い意思を示す瑞々しい光景となっています。
厳しい自然環境や寸断された交通網、電気がなく水も不足する中で、小規模で不安定な伝統的生産に頼らざるを得なかったかつての暮らしでした。メーズン集落に60年以上暮らすチュ・ニュー・カーさんは、故郷の変貌に喜びを隠せません。
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「住民の生活と意識は大きく向上しました。新たな指導部が発足して以来、私たちの経済や社会の発展に対して、非常に配慮がなされるようになりました。電気、道路、学校、診療所などは、以前に比べて重点的な投資が行われ、はるかに安定しています」
トゥールム村は、かつてのムオンテ県に属していたカラン村とトゥールム村を合併して設立されました。2025年〜2030年期の第1回トゥールム村党委員会大会では、2030年までにライチャウ省において中堅上位の発展を遂げた村になるという目標を掲げました。この目標を達成するため、トゥールム村は高原地域ならではの強みを活かした経済発展に力を入れています。具体的には、森の木々の下を利用した薬草栽培面積を拡大するほか、集中的な家畜飼育の推進や、サービス業の発展に注力しています。
メーズン集落党委員会のポー・ゴー・トゥー委員長は、次のように述べています。
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「メーズン集落をはじめとするトゥールム村における経済社会開発は、村からの決議に基づき指導されています。私たちは、薬草や、各種作物などの栽培について、党員や住民に対して具体的な普及活動を行っています。それぞれの地域に適した作物を見極め、住民に推奨・指導を重ねながら栽培を広げています」
森林被覆率82%を超える広大な自然林の優位性を活かし、トゥールム村では現在、数百ヘクタールに及ぶ草果、シナモン、レモングラスなどの大規模な薬草栽培地帯を形成しつつあります。これは、住民の所得向上と、自然生態系の保護を両立させるための長期的な開発方針として位置づけられています。
トゥールム村人民委員会のリー・チュイ・フー副委員長は次のように述べています。
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「人民委員会は、住民に対して薬草を栽培する協同組合や共同生産グループへの参加を促しているほか、投資を呼び込み、製品の買い取り・販売に関する包括的な契約の締結を推進しています。私たちは、森の木々の下での薬草栽培経済を発展させることが、地域の現実に即した長期的な方針であると位置づけています。この取り組みを効果的に進めることで、森林資源の適正な活用、住民の所得向上、生態系保護、そして地域経済社会の持続可能な発展を同時に実現することができると考えています」
かつての貧しい国境の村から、トゥールム村は今日、新しい姿へと生まれ変わりました。国境地帯が日々、豊かで穏やかな暮らしに満ちていくための確かな足がかりとなっています。
