イランのアッバス・アラグチ外相は4月17日午後、SNSのXでホルムズ海峡の再開を発表しました。これは、イスラエルとレバノンが10日間の停戦に合意し、実施してからおよそ1日後のことです。アラグチ外相は、停戦期間中、すべての商船の通航が全面的に再開されるとしつつ、船舶はイランが定めた航行指針に従う必要があると述べました。
しかし、核心的な争点であるホルムズ海峡を巡り、米・イランの対立が再び急激に高まりました。イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は18日夜から、ホルムズ海峡を閉鎖したと明らかにしました。革命防衛隊の声明では、「ホルムズ海峡への接近は敵との協力行為とみなされ、違反する船舶はすべて攻撃対象になる」としています。
イランは17日に海峡開放を宣言しましたが、アメリカによる停戦中の「度重なる信頼の裏切り」を理由に18日、船舶の通航を再び制限する方針を示しました。アジア時間20日序盤の取引で、原油と天然ガスの価格が急上昇しました。米海軍がイラン船を拿捕したことを受けました。週末にはイランがホルムズ海峡の通航を再開したわずか数時間後に船舶へ発砲するなどし、同海峡の再封鎖に踏み切っていました。北海ブレント原油は一時7.9%上昇し17日の下げの大半を打ち消しました。欧州のガス価格も一時11%上昇しました。イランは18日、前日の全面開放宣言から一転してホルムズ海峡を再び封鎖しました。アメリカによる海上封鎖が続いていることが理由だと説明し、通航を試みた一部船舶を銃撃するまでに至りました。
これに関し、イギリスとフランスは先週、ホルムズ海峡の船舶の安全な航行を巡る会議をパリで開きました。会議にはオンライン形式も含め、欧州、アジア、中東から約50カ国の代表が参加しました。イギリスによりますと、十数カ国がホルムズ海峡での船舶保護に向けた国際任務に参加する意思を示しました。
イギリスのスターマー首相は、ホルムズ海峡の航行の安全に向け十数カ国が参加の意思を表明したことを受け、ロンドンで来週、軍事計画会議を開き、任務の構成などを巡る詳細について協議すると述べました。そして、フランスのマクロン大統領は、ホルムズ海峡の自由航行の回復に向けたメッセージを発信できたと指摘しました。フランスは現在東地中海と紅海に展開している海軍の一部をホルムズ海峡での任務に参加させる可能性があると述べました。
