合意は60日間の期限付きで発効する見通しです。ただ、正式な実施には、イランの最高国家安全保障評議会による承認が必要です。
中東のホルムズ海峡をめぐりイランのアラグチ外相は、対岸のオマーンとの海峡の航路をめぐる合意は目前だとしながらも、通航を再開するにはこれに加えてアメリカからの補償なども条件だと主張しました。
イラン外務省によりますと、イランとオマーンは協議で大きな進展を遂げたものの、最終文書を発表する前に、なお詰める必要のある事項が残っているということです。
イラン側によりますと、オマーンとの合意は、ホルムズ海峡の安全が完全に回復したことを意味するものではないということです。イランは、海峡の航路について、技術面や法的側面、安全保障、環境面の要因を引き続き検討しているとしたうえで、パキスタンやカタールなど地域の関係国との協議も続けています。
一方、アメリカは、航行の自由を確保し、紛争前の状態に戻して海峡を通る船舶の運航を再開するよう求めています。また、通航する船舶に対して、追加の承認や許可を求めたり、追加料金を課したりすることに反対しています。
ホルムズ海峡は、イランとオマーンの間に位置し、ペルシャ湾とオマーン湾、インド洋を結ぶ海峡です。海上交通が中断される前には、世界で取引される原油とLNGのおよそ20%がこの戦略的な航路を通っていました。このため、海上交通の再開は、エネルギー安全保障や世界の原油市場にとって重要な意味を持っています。
