米軍は20日、イランに対する攻撃を9日連続で実施しました。今回の戦闘再燃で死亡が確認された米軍兵士は2人で、ホルムズ海峡を通航する船舶の安全に対する懸念も高まっています。

米中央軍は声明で、ホルムズ海峡で商船を攻撃するイランの能力を「弱体化させる」ことを目的に、「新たな攻撃を開始した」と明らかにしました。

その後、米東部時間19日午後10時に攻撃を完了したと発表しました。イランの軍事司令拠点や防空・沿岸監視施設、海上能力、ミサイル・ドローン(無人機)発射施設、通⁠信網を標的にしたと明らかにしました。戦闘開始以降の死者は38人、負傷者は400人以上となりました。

トランプ米大統領は対イラン攻撃を本格化させる構えを見せていました。ヨルダンやイラクではイランによる攻撃で米兵の死亡が相次ぎ、戦闘がエスカレートする可能性があります。

NYTによりますと、米軍はドイツの基地からF16戦闘機、英国の基地からF35戦闘機を中東に展開しました。中東における米軍の態勢を巡っては、イスラエルの基地に空中給油機を増派する方針が伝えられていました。大規模な空爆の準備を行っているとみられます。

イラン革命防衛隊(IRGC)は20日、ヨルダンのアカバ空港に駐機していた米軍機を標的に攻撃を行い。一部に「深刻な被害」を与えたと発表しました。

また革命防衛隊は同日、ホルムズ海峡を通過しようとした石油タンカー2隻が「爆発し、停止した」と発表しました。

両国はホルムズ海峡を通過する海上輸送の安全をめぐって互いに非難を繰り返しており、緊張は海上分野にも広がっています。一方、パキスタンとカタールは仲介に向けた働きかけを続けていますが、ワシントンとテヘランを交渉の場に戻す見通しは、依然として不透明な状況です。