フォーラムには、政府や各省庁、地方政府の代表をはじめ、国際金融機関、投資ファンド、テクノロジー企業、イノベーション関連企業、国内外のスタートアップなど、およそ1000人が参加しました。

フォーラムは、財務省傘下の国家イノベーションセンター(NIC)と、ベトナム・プライベート・キャピタル協会(VPCA)、ドゥー・ベンチャーズ(Do Ventures)が共同で開催しました。
会合で、グエン・バン・タン副首相は、「ベトナムのイノベーション・エコシステムについて、国際的なテクノロジー企業や投資ファンドの参画が年々拡大する中、活発な発展を続けている」と述べました。

また、世界知的所有権機関(WIPO)が発表した「グローバル・イノベーションインデックス(GII)」では、ベトナムは世界44位となり、中所得国グループの中でも上位に位置していると説明しました。
さらに、ベトナムのスタートアップ・エコシステムは、新興スタートアップ分野で世界上位50に入っているとしています。

2025年には、ベトナムのテクノロジー分野への民間投資額が149件の取引を通じて、およそ45億ドルに達し、前年から大幅に増加しました。
人工知能(AI)やデータ、デジタルインフラ、グリーン技術などの分野には、引き続き国際投資家の高い関心が集まっています。

グエン・バン・タン副首相は、次のように述べました。

(テープ) 

「各省庁や地方政府には、制度の構築と運用に関する発想をさらに刷新し、イノベーションやフィンテック、戦略的技術分野に向けて、透明性と安定性を備えた、国際競争力のある投資環境を整備するよう求めます。制度そのものが国家競争力の強みとなり、イノベーションに向けた金融エコシステムの力強い発展につながる必要があります」

ベトナムは、2030年までに、イノベーションとデジタル化の分野でASEAN上位3か国、世界トップ50入りを目指しており、デジタル経済が国内総生産(GDP)のおよそ30%を占めることを目標に掲げています。
現在、ベトナムには4000社を超えるテクノロジー系スタートアップと、およそ200の投資ファンドが活動しています。

国家イノベーションセンター(NIC)のブー・クオック・フイ所長は、次のように述べました。

(テープ) 

「当センターでは、企業におけるイノベーションの促進に向け、インテルやサムスンをはじめとする世界的な大手テック企業と連携し、企業向けの育成・研修プログラムを展開しています。さらに、ベトナム国内における研究開発(R&D)センターや人材育成拠点の整備も推し進めています」

フォーラムでは、ベトナムの多くの競争優位性として、STEM=科学・技術・工学・数学分野の豊富な高度人材をはじめ、競争力のある製品開発コスト、急速に拡大するデジタル市場、そしてオープンソースAI技術への高いアクセス性が挙げられました。

また、ベトナム財務省は、投資を呼び込むため、透明性と近代性の確保、および国際基準への適合を重視した資本市場制度の整備を積極的に進めています。さらに、イノベーション分野への資金動員を強化するため、ベンチャーキャピタルや科学技術向け投資ファンドを支援する仕組みについても検討を進めているとしています。