(VOVWORLD) - JICAは、ベトナム側の中核医療機関であるバックマイ病院や関係機関と連携し、介護士の育成、職業理解の促進、現場での活躍の場づくりにつなげる考えです。
6日、JICA国際協力機構ベトナム事務所は、株式会社エスポワールとバックマイ医療短期大学と共同で進める「日本式介護学校と介護センターの一体運営モデル」の成果報告会を開催しました。報告会には在ベトナム日本大使館、保健省人口局、バックマイ病院など約40名が参加し、日本式介護の研修、実習室の活用、2025年5月の日本への研修、eラーニング導入の進捗を共有しました。
報告会の様子(写真:JICAベトナム事務所) |
本事業は、JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業の枠組みで2024~2026年に実施しています。長野県小諸市のエスポワールからの提案を基に、開発課題の解決とビジネス化の可能性を検証する位置づけです。JICAにとって保健・医療は最重要分野の一つであり、今回の取り組みはその中核をなすものです。
急速に高齢化が進むベトナムで、介護職の社会的認知と普及を図るため、日本式自立支援介護に必要な資機材を備えた実習室を整備し、座学と実技を一体化した教育環境を構築しました。合わせて、持続可能な介護教育に向けた教材案を提案し、制度やサービスの知見を共有する日本への研修も行いました。
各代表がバックマイ医療短期大学の高齢者ケア実習室を見学(写真:JICAベトナム事務所) |
JICAは、ベトナム側の中核医療機関であるバックマイ病院や関係機関と連携し、介護士の育成、職業理解の促進、現場での活躍の場づくりにつなげる考えです。今後も信頼関係を一層深めながら、保健・医療分野での協力を継続していく方針です。