イエメン沖で移民船転覆 60人以上死亡、74人行方不明

(VOVWORLD) - 転覆した船には主にエチオピア出身の移民が乗っていたとみられ、湾岸アラブ諸国への渡航を試みていたとされています。

中東イエメン沖で3日、東アフリカからの移民およそ150人を乗せた船が悪天候のため転覆し、これまでに68人の死亡が確認されました。74人が行方不明となっており、地元当局などが安否の確認を進めています。AP通信などが報じました。

転覆した船には主にエチオピア出身の移民が乗っていたとみられ、湾岸アラブ諸国への渡航を試みていたとされています。これまでにおよそ10人が救助されましたが、依然として多くの行方が分かっていません。

イエメンは、経済的に豊かな湾岸諸国を目指す移民にとって中継地となっており、過密状態の船で危険な航海に挑むケースが後を絶ちません。国際機関によりますと、2024年だけでも6万人を超える移民がイエメンに到着しており、移動中の安全確保が大きな課題となっています。

先月には、同じくイエメン沖でソマリアとエチオピアからの移民260人を乗せたボートが転覆し、女性や子どもを含む多数の死者と行方不明者が出る事故も起きています。(共同通信)

ご感想

他の情報