イギリスとEUが新合意 安全保障や貿易で連携強化へ
(VOVWORLD) - イギリスとEU=欧州連合は19日、イギリスのEU離脱後としては初めてとなる首脳会談をロンドンで開き、安全保障や貿易分野で新たな合意に達しました。
2025年5月19日、ロンドンで開催されたイギリス・EU首脳会議に出席する欧州委員会(EC)のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長を出迎えるイギリスのキア・スターマー首相(右)(写真:Reuters/TTXVN) |
イギリスのスターマー首相は会談後の記者会見で「今回の合意は、イギリスとEUにとって『新時代』の幕開けとなる。双方にとって有益な内容だ」と述べ、関係強化への期待を示しました。
今回の会談では、欧州全体の安全保障の強化に向け、イギリスがEUの防衛基金にアクセスできるようにすることで合意しました。この防衛基金は、共同研究や装備の整備を支援するもので、イギリスがEU加盟国でなくなった後も、安全保障面での協力が続けられることになります。
また、イギリス周辺の海域でのEU加盟国による漁業権を2038年までの12年間延長する一方で、イギリスからEUへの食品輸出の手続きを簡素化することで一致しました。これにより、通関手続きの負担軽減や輸出の円滑化が図られる見通しです。
一方、スターマー首相は、今回の合意はあくまで現実的な協力関係の構築を目的としたものであり、「EUの単一市場への再加盟や、域内での移動の自由の再開は行わない」と改めて強調しました。
イギリスとEUは、2020年の離脱完了以降、通商や国境管理などの問題をめぐって複雑な関係が続いてきましたが、今回の首脳会談を機に、現実的な協力の枠組みづくりが進むか注目されています。(テレビ朝日)