イスラエルとハマス、停戦妨害を互いに非難-協議再び膠着の恐れ

(VOVWORLD) - イスラエルとイスラム組織ハマスは、停戦交渉を妨げているとして互いに非難し合いました。交渉の進展を目指すアメリカのブリンケン国務長官は、イスラエルのテルアビブに到着しました。

交渉の仲介国は、パレスチナ自治区ガザでの停戦に向けた取り組みがここ数カ月で最も最終段階に近づいているとの見解を示しています。しかし、18日に両者が異議を唱えたことで、交渉が再び膠着状態に陥る可能性が高まっている状況です。

イスラエルのネタニヤフ首相は、閣議の冒頭で「我々が進めているのは交渉であり、単なる譲歩ではない」と述べました。「柔軟に対応できる部分と、対応できない部分があり、そこは譲れない。我々はその違いを明確に理解している」と強調しました。

一方、ハマスは声明を発表し、イスラエルの新たな要求が交渉を妨げているとし、「ネタニヤフ首相に全責任がある」と批判しました。

18日にイスラエルに到着したブリンケン国務長官は、19日午前にヘルツォグ大統領と会談しました。その後、ネタニヤフ首相やガラント国防相らと会談を行う予定です。イスラエルとハマスの衝突以降、ブリンケン氏の中東歴訪はこれで10回目となり、20日にはエジプトに向かう予定です。同国はアメリカやカタールと共に主な交渉仲介国の一つです。

ブリンケン氏は、19日のヘルツォグ大統領との会談後、「今は決定的な瞬間だ」と述べ、「人質を解放し、停戦を実現し、恒久的な平和と安全保障に向けた道を示す最後のチャンスかもしれない。その実現のため、行動する時が来た」と語りました。(ブルームバーグ)

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