イスラエル国防相「ガザ市に強力な攻撃」 空爆強化の方針示す

(VOVWORLD) - アメリカのトランプ大統領は7日、イスラエルとハマスに対し、人質解放と紛争終結を目的とした停戦案を提示しています。イスラエル側には攻勢を強めてハマスに受け入れを迫る狙いがあるとみられます。
イスラエル国防相「ガザ市に強力な攻撃」 空爆強化の方針示す - ảnh 12025年9月8日、イスラエルによる空爆で住宅ビルが崩壊し、ガザ市で煙が立ち上る(写真:REUTERS/Dawoud Abu Alkas)

パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの交戦が続くなか、イスラエルのカッツ国防相は8日、ガザ北部にある最大都市ガザ市を「強力なハリケーンが襲う」と述べ、空爆を強化する方針を明らかにしました。イスラエルはガザ市の軍事制圧を計画しており、ネタニヤフ首相も同市の住民に対して「今すぐ離れよ」と避難を呼びかけました。ロイター通信が伝えました。

アメリカのトランプ大統領は7日、イスラエルとハマスに対し、人質解放と紛争終結を目的とした停戦案を提示しています。イスラエル側には攻勢を強めてハマスに受け入れを迫る狙いがあるとみられます。

一方、8日にエルサレムで発生した銃乱射事件について、イスラエルのサール外相は容疑者2人がヨルダン川西岸出身のパレスチナ人だと明らかにしました。現地報道によりますと、2人の出身地とされる西岸ラマラ近郊の集落をイスラエル軍部隊が包囲したという情報もあります。

この事件では6人が死亡し、20人以上が負傷しました。イスラエル警察当局はテロ攻撃だとしています。イギリス、フランス、アラブ首長国連邦(UAE)などが容疑者を非難する声明を出しましたが、これに対しハマスやガザの親イラン組織イスラム聖戦は容疑者を称賛しました。なお、犯行声明は出されていません。

警察によりますと、容疑者2人は現場のバス停周辺で発砲し、その後兵士らに射殺されました。事件当時の映像には、発砲音が響く中で人々が逃げ惑う様子が記録されていました。イスラエルでは近年、テロとみられる攻撃が相次いでおり、昨年10月には西部テルアビブで7人が死亡する襲撃事件が発生しています。(産経新聞)

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