(VOVWORLD) -イスラエル軍は2日、ダマスカスを見下ろす丘の上に立つシリア大統領宮殿に近い地域を、戦闘機が攻撃する動画をソーシャルメディアのテレグラムに投稿しました。死傷者や被害の報告はなかったとのことです。
シリアのダマスカスでイスラエルの空爆が行われ、煙が上がった(5月3日)。(THX/TTXVN撮影) |
ダマスカスとその近郊でイスラエルが軍事行動を起こしたのは今週2回目です。長期独裁体制を敷いたアサド前大統領をアハマド・シャラア氏ら反体制派が昨年12月に打倒して以降、イスラエルはシリアに対して広範囲に及ぶ攻撃を続けています。イスラエルは2023年10月にイスラム組織ハマスの攻撃を受けてから防衛方針を転換し、越境攻撃の回数が増えています。
2日の攻撃後、イスラエルのネタニヤフ首相とカッツ国防相は「これはシリアの政権に対する明確なメッセージだ」と説明し、「ダマスカスの南への派兵やドルーズ派への脅しを、我々は許さない」と主張しました。
シリアのドルーズ派は、政府軍が関与する一連の暴力で少なくとも70人が死亡しました。これを受け、同派の精神的指導者は国際社会に保護を要請し、イスラエルのドルーズ派指導者がこれに呼応し、ネタニヤフ首相に介入を求めていました。(ブルームバーグ)