イラン最高指導者、米の協議申し出を拒否 核能力消滅巡る主張も否定
(VOVWORLD) - イランの最高指導者ハメネイ師は20日、アメリカのトランプ大統領からの新たな協議の申し出を拒否しました。また、アメリカがイランの核能力を消滅させたとするトランプ氏の主張を否定しました。
2025年10月20日、イランの最高指導者ハメネイ師がテヘランでの会合で発言する(写真:イラン最高指導者府/WANA/REUTERS) |
イランの国営メディアによりますと、ハメネイ師は「トランプ大統領は自身がディールメーカーだと言っているが、もしディール(取引)に強制が伴い、その結果が事前に決まっているのなら、それは取引ではなく押し付けであり、弱い者いじめだ」と非難しました。さらに、イランの核産業を破壊したとのトランプ氏の主張については「夢を見続けるといい」と一蹴しました。
また、イランに核施設があるかどうかはアメリカには関係がなく、「こうした介入は不適切で間違っており、強制的だ」と述べました。
トランプ大統領は先週、イスラエル国会で行った演説で、イランの準備が整い次第、アメリカはイランと「ディール」を行う用意があると述べていました。(ロイター)