エヌビディア株18%安、中国新興企業の生成AIが影響
(VOVWORLD) - 生成AIブームを背景に、エヌビディア株は2023年ごろから急上昇し、時価総額も世界上位に位置していましたが、ロイター通信によると今回の下落で時価総額は5927億ドル(約92兆円)減少しました。
2024年1月5日、中国・台湾で開催されたコンピュータ展示会でのエヌビディア社のロゴ(写真:REUTERS/TTXVN) |
27日のニューヨーク株式市場で、アメリカ半導体大手エヌビディアの株価が前週末比で一時18%以上下落しました。中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」が低コストで生成人工知能(AI)モデルを開発したと報じられ、生成AI分野への半導体投資が市場予想より減退する懸念が広がったためです。
生成AIブームを背景に、エヌビディア株は2023年ごろから急上昇し、時価総額も世界上位に位置していましたが、ロイター通信によると今回の下落で時価総額は5927億ドル(約92兆円)減少しました。
一部報道によれば、ディープシークの生成AIにはエヌビディアの半導体が使用されていたとのことです。エヌビディアは声明で「ディープシークの取り組みは広く利用可能なモデルを使い新しいモデルを作り出す手法を示した」としつつ、「AI推論には当社の画像処理装置(GPU)が必要だ」と自社製品の優位性を強調しました。
27日のエヌビディア株の終値は前週末比約17%安でした。(産経新聞)