チェジュ航空事故機の両エンジンから鳥のDNA 検出=予備報告書
(VOVWORLD) - この鳥は冬になると大群で韓国へ飛来することで知られています。
2024年12月29日、韓国南西部・務安国際空港で発生したチェジュ航空機の事故現場(写真:Kyodo/TTXVN)
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韓国で先月発生したチェジュ航空機の衝突炎上事故について、韓国当局が27日に発表した予備報告書により、事故機の両エンジンに渡り鳥のトモエガモのDNAが検出されたことが明らかになりました。この鳥は冬になると大群で韓国へ飛来することで知られています。
6ページにわたる報告書では、事故発生時に着陸装置が展開しなかった原因や、フライトレコーダー(飛行記録装置)が事故の4分前に記録を停止した理由については、具体的な結論が示されていません。現在も事故原因の調査が進められており、「バードストライク」との関連性に焦点を当て、エンジンおよび着陸誘導装置の詳細な分析が行われていると報告されています。
この報告書は、国際民間航空機関(ICAO)やアメリカ、フランス、タイの航空当局にも提出されました。ICAOは事故後30日以内に予備報告書を作成することを義務付けており、最終報告書については1年以内に公表することを推奨しています。
引き続き、韓国当局が調査を進める中で、事故原因の解明に期待が寄せられています。(ロイター)