グテーレス国連事務総長の再任

(VOVWORLD) -ことしいっぱいで任期が切れる国連のグテーレス事務総長の再任が国連総会で承認され、新型コロナウイルスワクチンの発展途上国への分配や、アメリカと中国に代表される大国どうしの対立など、山積する課題に引き続き取り組むことになります。
国連総会は18日、安全保障理事会の推薦に基づき、現職のグテーレス氏を再任することを満場一致で承認しました。
ポルトガルの首相を経て2017年1月から第9代の国連事務総長を務めていて、2期目の任期は来年1月からの5年間です。
再任が承認されたあとの演説でグテーレス氏は「新型コロナウイルスのワクチンはどの国の誰もが接種できなければならないし、先進国、発展途上国ともにあらゆる人が持続可能な形でウイルスの影響から回復できるようにしなければならない」と述べ、発展途上国へのワクチンの分配が急務だと強調しました。
また、グテーレス事務総長はアメリカと中国に代表される大国どうしの対立について「地政学に基づく戦略的な分断や機能不全に陥っている大国間の関係を克服するため、あらゆることをしなければならない」と述べ、国際協調の重要性を訴えました。(NHK)

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