コンゴ民主共和国 反政府武装勢力“東部の主要都市を掌握”
(VOVWORLD) - アフリカ中部のコンゴ民主共和国で、隣国ルワンダの支援を受けているとされる反政府武装勢力が、東部の主要都市を掌握したと宣言し、地域の緊張が一層高まっています。
アメリカ・ニューヨークで開催された国連安全保障理事会会議(写真:IRNA/TTXVN) |
長年、紛争が続くコンゴ民主共和国の東部では、勢力を拡大している反政府武装勢力M23が、今月に入って攻勢を強め、27日未明、主要都市ゴマを掌握したと宣言しました。
ゴマは隣国ルワンダとの国境地帯にある都市で、政府軍だけでなく、国連や、アフリカ南部の国々が派遣している平和維持部隊の拠点となっていました。
コンゴ政府や国連などは今のところ状況について発表していませんが、ロイター通信はゴマ市内では略奪が起き、空港の周辺では銃声が聞こえると伝えています。
M23は、ルワンダ軍の支援を受けているとたびたび指摘されていて、26日に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合でもコンゴ政府や欧米諸国からルワンダ軍の兵士がコンゴ領内で活動しているとの非難が相次ぎました。
ルワンダ政府はM23との関係を否定していますが、M23がルワンダとの国境地帯の主要都市を掌握したと宣言したことで、両国の対立はさらに深まるとみられ、地域の緊張が一層高まっています。(NHK)